No one knows

猫と私とどこかの誰か

とむまで逝ってしまった。

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TOM&KUNUNI


8月22日の朝から具合が悪くなったとむ。
その前の週に雪ちゃんから猫風邪を貰ったものだと思い込んで、風邪の治療、急性呼吸器のなんらかの疾患に対する治療をひたすら続けた。
とても良く効くというステロイドは直ぐに吐いてしまっていた。
一度飲むのに成功した時はとても調子が良かった。
どういうことかと言うと、病名は「脳炎」だったということ。
昨日今日始まったことじゃなく、前から少しずつ進行し、風邪をきっかけに脳の腫瘍または脳自体が大きくなり、最後は立てなくなった。
病院嫌いのとむを3日連続連れて行くことはできないが、呼吸がMAXでとても苦しそうで酸素室から絶対出せない状態。
往診診療を頼んだ。
とても良い先生で、丁寧にとむを診察してくれ、そして静かに優しく予後の話をしてくれた。
治す事前提のステロイド注射を打つことで脳の炎症を抑え、また立てるようにしてあげる治療をすると。
ただ状態が状態なので、ステロイドが効くころに嘔吐した場合直ぐに逝ってしまう事、奇跡が起きれば効力がある事をしっかりと教えてくれた。
私はもう高齢のとむに頑張って欲しくなかった。
連日の通院料、酸素室の設備投資でお金は底をついていた。
更にとむはここ半年で急激に痩せていた。
全てを踏まえて、直ぐに死んでしまうかもしれない、でも奇跡的に立てるかもしれないステロイド剤の注射を受け入れ、最後の瞬間自分の声が届くよう、ずっと撫で続けた。
結果、先生の宣告通り嘔吐し、利尿剤の影響で失禁をしましたが、自分はピンときて酸素室からとむを引きずり出し抱きしめました。
出ない嘔吐物に数十秒苦しみながら自然と息を引き取りました。
22日のお昼から18時18分までもがき苦しみました。
お別れの準備もままならないまま逝ってしまいました。
聴覚が残ると知っていたので、酸素室の中から一杯声をかけ、その瞬間も大声で愛してると叫びました。きっと聞こえていたと信じています。
雪ちゃんはとむを探しています。

 

再び、とむとくぬにと呼べるようになりました。