No one knows

猫と私とどこかの誰か

国会騒動

この件に関して私は、該当する方がネットの世界に上がってきた時から危惧の念を抱いておりました。
ネットの世界は現段階で、自由、野ざらし状態にあります。
個人を特定できるSNSの投稿を何の罪悪感もなしに出来てしまう。
15年前の秋葉原の事件くらいからかな?
個人の発言が世界に発信されている事の認識不足、または発信されていることを自覚して意図的に個人を攻撃するなど、たった一人の書き込みで、お店が潰れたり、自殺に追い込まれたり、今も、そして明日もこの状態は続くのかと思っています。

で、問題の方の話ですが。
ご自身が詐欺事件を起こし、その被害者の訴えで有名YouTuberが彼を特定し、動画投稿をした。
その後、逆上したその方(以降G氏とします)は問題動画後連絡の取れなくなった著名人のスキャンダルをネタにYouTuberとなった。
個人名を描きだしたホワイトボードには、然程親しくもない著名人もいて、それを観た時、あぁ、良くないと感じていました。

ですからG氏のYouTube登録者があっと言う間に100万人を超え、瞬く間に選挙に勝ち、本日の国会で決定した「除名」処分までの物語が、物凄くストレートに進んだように感じてしまいます。
まるで誰かが仕組んだかのように、誰の目にも分かりやすく、そして伝わりやすく。

そんなこと、ある?

ロンドンでもタブロイド紙などで王室や俳優のスキャンダルは直ぐに話題になると見聞きしたことはありますが、それに書かれる側、含まれる人間が政治家になるなんて。
アメリカの大統領選が近くなると、アメリカのアーティスト達はこぞって落としたい候補の悪口を言い始めます(ヒラリーは宇宙人だとまで言われていた(笑))。

G氏がN党から立候補したのは間違いなく立花氏の策で間違いないと思いますし、今回の除名も立花氏の策だと考えています。
国民はG氏に投票したのだけれど、実はN党の後押しをしたという結果に至っているから。
党名まで変えて、党首まで変えて。
利用されていたんです。
でもそれはG氏の自業自得で、ネットという危うい世界であっという間に有名になった、その後の世界を想像できなかった、だから利用されてしまうんです。

安倍氏も言っていましたが、「選挙に勝つ」事がまずは第一だと。
その為に使えるものは何でも使う。
立花氏も同じ考えなのではないでしょうか。

少数派の意見を潰すなと訴える事は分かります。
それは論点のすり替えです。
政治家は国会に出席して意見しなければならない。
国民の代わりに。
それを怠った事は事実です。

それと彼は間違いなく詐欺を働き、数名の著名人の名を挙げ本人が言って欲しくない世界を暴露し脅したのも事実。
そうした背景にどんな事があっても、やっちゃいけない事ってあると思うんです。
男女間の事は当人同士の問題。
「あれこれしてやったのに」が口癖の人は大抵見返りを求めてきます。
なんか悲しい。

暴露された彼らには本職があって、これ以降名誉挽回していく術があることが救いでしょう。
G氏はせっかく政治家の道が用意されていたのに、我が身可愛さに日本へ帰国しなかった。
帰国し逮捕され、懲戒処分になった方が潔かったのではないのかな。
本当に後味が悪い騒動でした。